高井戸で会いました

ぼくたちのプロジェクトにとって大事なのは、“即興(インプロヴィゼーション)”という感覚である。人との関係のなかでじぶんを位置づけ、「その場」にふさわしい振る舞いをする。それが“プロ”の資質として重要なのではないだろうか。自己主張をしながら協調する。これは、そう簡単なことではない。だが、それを学べる環境づくりについては少しずつ見えてきたように思う。

きょうのセッションをつうじて、プロジェクトでの人間関係のあり方についてあらためて考えてみた。ぼくたちは、「作品」が完成したら解散する。つまり、ぼくたちは別れることを前提に出会ったのである。“プロ”は、いずれ来る別れを哀しんだりはしないのだろうか。

(かわら版, 第1号)